エヒメアヤメが開花した

数年まえ、岡本拓也さんのお母さんからエヒメアヤメをひと鉢いただいた。

このアヤメは太古の昔、地殻の変動で大陸から日本列島が離れて現在に至ったことを証明するひとつの根拠になっている。防府市西浦が日本で最北端の自生地で大切に保護されている。貴重なひと鉢をいただいたので大きな鉢に植え替えて油粕など肥料をほどこした。

それが大失敗。山野草は栄養分の少ない原野でたくましく育つ。そのアヤメに肥料を与えたので大きく育ちふつうのアヤメになってしまった。そのうえ花は咲かなかった。花をつけて種を残す必要を感じない環境だったらしい。


たまごのお客さまで山野草に詳しい方から助言をいただき自然の環境にちかい育て方をして数年。本来の開花がはじまった。


子供たちが仲間と汗をかいて遊びまわった時代は終わり。高学歴が幸せの頂点をきわめるという社会風潮に押し流されている。

肥料をほどこし過ぎて花が咲かないことを自然は教えてくれた。


愛犬の朝の散歩に変化をつけている。かなり遠くまでリードをつけて歩き帰りはリードを外している。

「とまれ!」「座れ!」がきちんとできる。このしつけが出来ないまま放した太郎さん(数年前、20歳で亡くなった)

がウサギに反応して全速力で走り出し山奥に入った。2日後、イノシシの罠(くくり罠)のワイヤーに前足をズタズタに傷を負い、ワイヤーを引きずりながら戻った。足を切断せずに治ったが、犬を言葉で従わせることが飼い主の義務だと学んだ。


数週間前までの山口市は「盆地だから寒い」と言い、きょうは「山口は盆地だから暑い」と会話をしながら走った。