ご縁の不思議

照美さんの主人(金光教太秦教会長)は、三田市の金光教に家族で参拝する信者さんの家庭で育った。つまり教会子弟ではない。

2月18日、恩師 玉井光雄先生ご葬儀に倉敷の斎場に行った「お父さん」と背後から彼が声をかけた。京都から車を運転してきた。玉井先生を彼も慕っていることは知っていたが、その根っこを聞いたことはなかった。


この度、太秦で泊めていただきその根っこを聞かせてもらった。「苦楽を共に歩む  玉井光雄先生教話」この小冊子を金光教本部(岡山県金光町)の書店で買い求め、三田市にもどる電車で読んだ。神様がありがたくて人目があるなかで涙がとまらなくなった。「お道の教師になる」と決心した。この冊子は29年前に「金光出版」として私が手掛けた(税込200円  2刷で6000冊)。


神戸市内で働いていた彼は仕事を辞めて、金光教 教師養成所「金光教学院」に入り1年の修業を終えて教学研究所に在籍。照美さんとご縁ができた。

後継者をさがしていた太秦教会に家族でおもむいた。


私が玉井先生にほれ込み「商売ではありません」と前置きして多くの玉井先生シリーズを世に出した。

2冊持っていますから持って帰ってくださいと、私が手がけた小冊子2冊をいただいた。


教会は信者さんのお供えだけで生活を営んでいる。太秦に参拝される信者さんはご高齢で人数も少ない。照美さんは老人介護施設で働き3人子育てをしている。

昨夜、家内が通学自転車を買ってやろうと電話をした。まだ使えるからと辞退。時計代で時計と靴を買った。

次女の友だちのお姉さんが、照美さんの長女が通う高校を今年卒業したので制服を全部貰えたと喜んでいたらしい。


教会という組織に信者として組み入れられると、本来の信心にくわえて行事に奉仕をすることが多くなり、そのバランスがとれなくなくなり参拝する教会が私にはない。


これからの生き方を「しっかり考えなさい」と母が示してくれた墓参りになった。