3日連続下関市内

筆無精で年賀状は出せていない私に今年も皆様から年賀状を頂戴した。そのなかで一目で差出人がわかった賀状。もちろん絵手紙の「ばんだい」さん。


農園をはじめたころだから18年ぐらい前になるかもわからない「ばんだい」家の、利口なゴールデンレトリバー「シルバー」をテレビ取材に行ったレポーターの悦ちゃんがご縁をとりもってくれた。犬のことはよくご存じの「ばんだい」さんだからタヌキ顔の柴犬がよく描けている。


前の下関市長の中尾さんからも年賀状が届いた。現職中は出せないらしい。松村御大が唐戸魚市場専務のとき中尾さんは常務だった。専務から満州の夕陽は素晴らしいと促されて、専務と内モンゴル自治区の旅をした。北京から空路で「ハイラル」。まっすぐな道路のホロンバエル草原を経てロシア国境の満州里までの旅。蒙古族のパオ(今に思えば観光パオ)で60度の酒をふるまわれ記憶喪失で朝を迎えた。あくる日も草原をバスで走り夕方着いたパオで財布の現金が全部なくなっていたことに気がついた。

それから無一文の私は中尾さんのコバンザメ。タバコを買ってくれ、ビールを買ってくれ、土産を買ってくれと愉しい旅だった。毎晩酔いつぶれて夕陽を拝むことはできなかった。


無用心だと私のトランクのダイヤルを回してロックしてくれた。4桁の暗証番号がわからず下着も替えることなく北京まで戻って電話で暗証番号を家内に聞いたら「暗証番号設定していないので0を4桁合わせればよい」との返事。ホームレスのような旅をした。その思いでが年賀状に書かれていた。


3日から連続の下関市内。配達の全部を終えて温泉に立ち寄った。年末からの疲れが洗い落ちたどうかわからないがサッパリできた。