花が来た!

岡本家、朝6時半「花がきた!」とお母さんが花を私に見せようと部屋の戸を開けた。お見舞いの花が見あたらない「花」とは、きのう味噌づくりで並べた大豆のミンチに新聞紙で覆ってあったが、それに麹菌の花が来たと有頂天の現場に遭遇した。

お年寄りは今朝の冷え込みでじっとしているだろうに、療養中のお母さんにの動きはまったく健康そのもの。


美祢市の農家のばあちゃんに味噌を聞いた。このお宅は、毎年9月に入ると嫁いだ娘2人が戻り、ばあちゃんと奥さんの4人で味噌を仕込んでいる。

岡本のおかあさんは「この時期ですよ。味噌は」と言われ、その根拠は味噌の季語は11月ですからね!と言われた。

美祢のばあちゃん「ほんとうは、秋の終わりがよいが、なかなか麹の花が咲かんから、失敗せん9月に昔からうちでは味噌をつくる」さらに「素人じゃから」と言われた。

とすると、今朝の「花が来た」と有頂天されたおかあさんは「味噌の玄人」ということになる。今回は400キロちかくつくられる。まさに達人の域。


退官されている元海上自衛官で気象がご専門の方に玄関で尋ねた。今回の台風22号は低気圧になってもヘクトパスカルがどんどん下がるのに台風と呼ばないのでしょうか。専門分野なので偏西風や等圧線、そもそも台風とは。全部は理解できなかったが脳ミソのシワが増えた。


数年前に入院され、自宅療養されていたおじいさん。杖を頼りにボツボツ歩いておられた。きょうは上下の作業服で庭木を剪定されていた。植木屋さんかと思っていたらおじいさんさんだった。思わず「驚きました!」が口をついて出た。医者は安静をすすめるけれど、足も気持ちも萎えてくるので好きにしていたら庭木の剪定ができるようになった。脚立にはまだ上がれんが。


今朝の「花が来た」を思い出した。