思い出の ネコ

写真のネコは5年前、現在も使っているガラ携のカメラで撮った。その2年ぐらい前、夜の農園を歩きまわる姿を目撃した。鶏を狙っているのかとしばらく行動を観察した。ネコは鶏舎のコンクリート基礎に身を寄せて動かない。

その理由は、基礎に沿って移動するネズミを待ち構えている農園の味方とわかった。


餌入れを決めて、毎朝ドックフードや魚の骨を与えていた。餌を2年あたえても警戒心が強く私との距離は縮まらなかった。

氷点下6度まで冷え込んだ早朝、水まわりの凍結対策で懐中電灯をつけて外に出た。餌の場所にネコが座っておりサッと逃げたら。その座っていた場所の地面は、そこだけ凍っていなかった。

翌朝から、餌の場所を霜があたらないところに変えた。犬より先に餌をやるようになった。


この写真を撮って半年ぐらいして交通事故で死んだ。名前もないネコだけれど、まだ携帯電話に保存している。


1週間ほど前から白いネコを見かけるようになった。ネコが1匹歩いているだけでネズミはどこかに退散してくれる。大型トラックの荷台を倉庫にしている。その荷台の下の隙間に餌入れを置いていた。2日前から食べるようになり、どうやら荷台の下を棲みかと決めたようだ。この調子で住み着いてくれたら助かる。


11月26日まで ときわ公園で「UBEビエンナーレ(現代日本彫刻展)」が開催されている。今年で27回を数える野外彫刻展。白鳥8羽も湖に放されたと聞いたので見に行った。

数年前、鳥インフルエンザが湖の野鳥の死骸から見つかり、たくさんの白鳥が予防で処分された悲しい思いでがある。数はまだ少ないが、朝8時でも大勢が白鳥を見に集まっていた。ビエンナーレも奇抜な作品が彫刻の丘を賑わしていた。