銃声を期待する夕暮れ

写真は数年前、イノシシ解体現場に遭遇したのでお願いして撮らせてもらった1枚。丁寧に部位にわけられ鍋や焼肉で食べられる。

宇部市内の自宅で生活していたときは、旅先でボタン鍋を食べたことはあったが、農園生活ではお願いすればイノシシやシカ肉は容易に手にはいる。


10年ぐらい前から農園周辺にイノシシが多くなった。強靭な鼻先で地面を掘り返しミミズなどを捕食する。大型がそれをやると、一晩で広い範囲をトラクターが耕したぐらい掘り返す。

荒らされたままではデコボコと石で草刈りができない。小型ユンボで整地をするが、また掘り返される。農園のかなり広い面積はあきらめて荒れ地になっている。


古い漁網が手に入るので、侵入されてはならない範囲に鉄筋を打ち込み漁網でバリアをめぐらしている。大型はそれで入らない。けれどもウリボウがこの秋は多く、網の下をくぐって農園内に入る。鶏舍の周囲を掘る。


数年前、夜中に犬が激しく吠えたので窓をあげて見たら、すぐ下を背中がもりあがった巨大なイノシシが歩いていた。1ヶ月ほど経ったころ「捕れた!」と猟師さんが大勢で農園そばの山に入った。足にワイヤーをかけて捕る「くくりワナ」に100キロのイノシシがかかり、現場で殺して山から出す作業は困難をきわめたらしい。


先日から猟師さんが来てくれオリを設置するか。くくりワナをかけるか。銃で撃つかを検討中。くくりワナは、大型がかかり足を切断するほど暴れて、手負いになったら危険だからオリか射殺らしい。きょうの夕方、猟銃をかついで歩いてくれる。


5時半。少し明るくなるのをまってハンマーナイフで2時間草刈り。9月末まで待って刈れば今年の草刈りは終わりになるが、半月以上は放置できない草の高さになったので思いきった。

すごいパワーで仕事をしてくれるけれど、後始末(掃除)に手間がかかる。水を高圧噴射するエンジンやホースをセットするのは重くて腰が痛い。8時すぎにハンマーナイフをきれいに洗いおわり、シャワーで汗を流して朝ごはん。