第3回 山口市掃除に学ぶ会

梅雨の時期、出てくるのはホタルとムカデ。農園生活をはじめて両方を毎年体験している。昨年、この時期の深夜に背中を這う長い生き物の感触で目が覚めた。瞬間起きあがりシャツを床に脱ぎ捨てた。中からオレンジ色の太いムカデが元気よく出た。

これほどの恐怖体験は、戦争を知らない私には凍りつくような恐怖体験だった。毎年ムカデと向き合いながら身についたことは、願望としてはムカデは出ないほうがよい。その願望で生活しているから出たらパニックになる。ならば「出る」「おる」と腹を括ればよい。「出る」を前提にムカデに効くスプレーとハエ叩きを枕元とトイレに常備した。刺されたときに「液体ムヒ アルファEX」も買った。そのうえムカデに対抗する地雷(薬剤)を、入るであろう箇所にたっぷり散布した。


周囲の自然界から入るムカデは、私をおどかす目的はない。ひたすら生きるためのエサをさがして入る。入ると思われる場所にムカデ殺虫剤を噴霧しないで、薬剤を砂のように敷き詰めた。その地雷源を通過したムカデは数メートルで弱る(死にはしない)。今朝はタフな大型が階段をのぼりつめて弱っていた。布団や背中に入ったらパニック確実サイズだった。


山口市掃除に学ぶ会の3回が催され参加をさせていただいた。会場は防府天満宮に近くの松崎小学校。14名で職員トイレの男女を3時間かけてピカピカに磨いた。

汗をながして便器に向き合うことは、体験した人にはわかるが壮快な気持ちになる。明治6年が開校、山頭火も在籍した歴史ある学校で気持ちのよい汗をながした。

農園を出る6時半までに早起きして、農園トイレなど磨きあげた。