礒村千代子 先生お参り

水曜日、長府歴史博物館に「菊舎」企画展を勉強に行った。

礒村千代子先生と私は、先生の創作民話や俳画などの出版をするビジネスから始まった。山口市内に大内文化をたずねて歩いたり、福岡県秋月に歴史の旅をした。尾道で村上水軍ゆかりの地も歩いた。とにかく多くの旅をした。


地元で俳句の会を主宰しておられ「菊舎」は耳にタコができるぐらい名前は聞いた。その菊舎だから今回は足が向いた。江戸時代、日本中を歩き俳句やたくさんの足跡を残していた。芭蕉の奥の細道は逆回りで歩いた。もちろん女一人旅。


2年前に亡くなられた先生が「よい機会じゃから見てこい」とわたしの背中を押したような気持ちが残った。

お宅には、私と同い年の長女が一人暮らし。突然では失礼だから7時を待ってお線香をあげにこれからまいりますと告げた。


お参りの理由を玄関で「菊舎」と申しあげたら驚かれた。先生は菊舎顕彰会で活躍しておられた。そして、母はいつも足立さんのことは息子のように話していました。母は喜んでいますと(俳画帖)を、一年前の遺作です。と差し出された。見るのかと思ったら、母が喜びますから受け取ってくださいと言われた。遺品の扇子も頂戴した。


学ぶ楽しさや嬉しさを、現場で教えてくださった礒村千代子先生。また、お参りします。