快晴 草刈り

10時すぎ、農園から持世寺温泉(片道20分)に向かう途中に動物の飛びだしに注意を促すかわいい標識がある。この道路を使う人は少い、けれどもあれば少しは便利と思う程度とわたしは思う。山を切り開いたから動物は多く、きょうは野ウサギが車にひかれていた。

昭和の時代は、夜中に買い物できる店はなかった。自宅に買い置きしておくか朝まで待つしかない。不便をそれほど感じたこともない。今はエネルギーなど、便利というモノが大切なことを犠牲にしているように思う。


5時半から9時半まで草刈りに汗をかいた。農園で働く前は、せいぜい自宅の庭の草とりぐらいだったが、隣接する耕作放棄地と農園(約2500坪)合計で5000坪以上の面積と向き合う。過去に大きな反省をしたのは除草剤。ベトナム戦争でアメリカ軍が大量に使い、いまだに問題が残る枯葉剤。今のシーズンJAやホームセンターの店頭にずらりと並ぶ除草剤も、葉に散布した薬品が根を枯らすことでは同様。


便利さを広告で知り、除草剤と噴霧器を買いバンバン使った年。たしかに草は枯れ地表があらわれた。草がないから昆虫は去った。秋の虫の音はなく、虫がいないから鳥も去った。斜面の地表は草が無いから崩れる。植物がないから微生物も消えた。荒野のような地表になった。井戸水にも影響が当然あったろう。


便利と言われる除草剤の真実を体験した。不便歓迎!働けば夜の酒もおいしい。