8年になるハッピー

8年前の夏、防府市の住宅地に隣接するヤブが大雨の増水で浸かりはじめた。野良犬がそこで7匹子育てをしており、生まれて間もない子供をくわえて一番近くの家の軒下に運んだ。そのお宅は愛犬家で野良犬親子を見守った。


昼前の授乳は立ったまま(逃げるため)、夜は横になり授乳。母犬は痩せ衰えた。なんとか保護しょうと地域有志が立ち上がり、腹を空かせた親犬を餌で倉庫に入れ捕獲した。子犬はすぐに行き場が決まったが痩せ衰えた親は引き受ける人が決まらない。地域有志は高齢者。避妊費用をカンパで募った。手術を引き受けた動物病院がたまごのお客さまでわたしと対面。農園に3頭と自宅に1頭の愛犬がおるからわたしが飼う気はないが、里親探しに奔走した。病院でフィラリア感染もわかり困った。それでも何人か飼うつもりで見に行ってくれた方もあった。


いつまでも病院の厄介になれないからYさんが自宅に連れ帰った。自宅には高齢犬チェリーがいた。飼い主が見つからないのでわたしが引き受ける腹を決めた。フィラリアは農園の3頭にはリスクと承知のうえで。


11月末、家内と2人で引き取りに行った。幸せを願い地域のみなさんがハッピーと命名。わたしに新潟の酒。家内にはエプロン。ハッピーにはたくさんの餌など結納品。その底に封筒があり現金があった。野良は終わりです。登録費用を添えます。

来たとき7キロ。現在16キログラム。フィラリア危険の5年を経過。地域のみなさんはたまごのお客さま。

この写真をYさんに金曜日に届ける。