絵本 いのちをいただく

今朝、功山寺の山門。


数年前に絵本を買った「いのちをいただく みいちゃんがお肉になる日」

熊本の食肉センター職員の坂本さんは、明日の解体に連れて来られトラックから降ろされる牛を見た。毎日の光景だがその日は少しちがった。小学生ぐらいの女の子も降りて牛に語りかけていた。

「ごめんね みいちゃん。みいちゃんを肉にしないと正月にならならいとじいちゃんが言う(牛は女の子と同じ年に生まれ、この牛は売るまいと家族で決めていた)」泣きながら牛を撫でて別れをしていた。


翌日、その時がきた。坂本さんが頭を撫でて落ち着かせていると、みいちゃんの大きな目から涙がこぼれた。

二日後、じいちゃんが肉を持って坂本さんにお礼に来た。急所を外さず楽に倒してくれたと知ったから。自宅では「食べん!」と女の子が泣いた。けれども、じいちゃんが「食べてやらんほうが みいちゃんは悲しい」と心を込めて諭した。


この実話を、坂本さんは700回ぐらい小学生たちに話をしてきた「いのち」をいただくことは、この みいちゃんの願いをわかること。好き嫌いせずに、命を食べて家族や友達と仲よくする。


再放送 20日BS日テレ 午前11時  NNNドキュメント16