台風一過

四国沖に台風が進路をとり、たまたま山口県におおきな被害はなかった「無事に通過してよかったね」が挨拶言葉になった1日を終えた。山口県立大学の1枚。


画家・諏訪 敦が祖母を描いた「満州難民を描く」の番組を先日の日記にした。補足しておきたいことがある。

昭和20年4月に満蒙開拓という国策で家族渡満。その時期ソ連の満州侵攻を軍部は想定しており、撤退計画が立案されていた。敦の父親は当時8歳、31歳の母と5歳の弟を餓死で失った。父親の遺稿に 責任者出てこい!というくだりがある。祖母が父親を産んだから敦の命がある。その父親が母を餓死で失った悲しみと怒りが「出てこい!」


戦争も原発も豊洲も、スタートしたらブレーキが効かない。そして責任がわからない。


養老孟司先生が、昆虫や動物が一番犠牲になるのは車だと話された(先生は昆虫マニア)。この時期わたしも衝突するトンボがかわいそうに思うがどうにもならない。きょうはトビが路肩で喘いでいる光景を見てしまった。タヌキが家族で死んでいたり胸が痛い。夜間に車のライトをめがけて死んでいる昆虫の数は自然のバランスを歪めている。草刈りでも秋の虫を犠牲にしている。どうしてよいかわからない大切なことがある。