鰐鳴八幡宮参拝

山口市小鯖に鰐鳴(わになき)八幡宮がある。苔むした境内のたたずまいが好きで、近くに用があれば参拝している。参道の彼岸花2万本が見頃と知り傘をさして参拝した。


画家・諏訪 敦 「満州難民を描く」。昨夜Eテレ番組。

朝、1時間みた。昭和20年4月に敦の祖母は、敦の父親(当時8歳)と5歳の次男を連れて、家族で満蒙開拓団として国策として満州に赴いた。その時期、ソ連が侵攻してきたら陸軍は南に撤退する計画が決定されていた。


ハルピンまで250キロ徒歩の逃避行。ハルピン難民収用所で祖母31歳と次男は死亡。チフスと飢餓。その祖母がいたから敦の現在がある。収用所で祖母や敦の父親を知る90歳の老人にあうことが叶い、さらに老人とハルピンを訪れ祖母を埋葬した場所なども見た。飢餓の様子を取材し、チフスについての知識を医師から学び描きはじめた。


最初は美しい女性が黒髪で全裸で倒れている場面を克明に描きあげた。そこからモデルを餓死させ疫病に蝕まれた身体。女性とわからぬようハサミで断髪した頭を、取材どおりに描く。餓死した表情は頭蓋骨標本を片手に皮が骨にはりついたものになった。鬼気迫る作品のなかに、よく観ると妊娠線がある。


今週、再放送がEテレであります。