その気持ちわかる!

農園近くで畑を耕し四季折々の野菜を育てる人がいる。サツマイモの苗を植え草取りをする姿を遠目にしていた。

今朝、畑の横を通るとサツマイモがイノシンに掘り荒らされて無惨だった。

わたしは通算5年、サツマイモを植えてすべてイノシンに食べられ、サツマイモは買うことにした。1度は、スイートコーンの種を50鉢のポットに植えて発芽させた。葉が4枚に成長したので午後から畑に植えかえた。夕方水やりに行ったら全部カラスが掘り返し、根元の種を食べた跡だった。柿も栗も動物と競わなければならない。ほぼ負ける。


下関市内の魚屋さんが、お客さまの希望に応えて、毎週たくさん予約を募り中継されている。今朝はいつもの元気がないから「どうされましたか」と声をかけた。

長年のお客さまから、イシダイのよいのがあれば刺身で配達してくれと頼まれ、天然でまちがいないイシダイがあれば仕入れていた。ところが昨日「スーパーの水槽のイシダイはおたくのより安い」と暴利を得ておるのではないかと思わせるクレームの電話があり、説明するほど反発されたので「どうぞスーパーで買いなさい」と電話を切った。


スーパーの養殖魚はたしかに安い。天然とのちがいを理解できない。ボクの説明も不足と思う。けれども、後味の悪いことになった。それが元気のないワケだった。


良いものを安くして欲しい。それは立場が変われば魚屋さんもワタシも同じ。お店のこだわりが、お客さま全部には理解されない。伝えきれない。数々の苦い経験がワタシにもある。それを少し話して「よいことのほうが沢山ありますよ」と別れた。


「よしの」店主から この本はためになる。太鼓判「日本人の誇り 藤原正彦 文藝春秋」を推薦された。