母の納骨祭おごそかに

虫の音、川の音を聞きながら眠りにつく生活をしている。昨夜は教会で泊めていただき、すぐそばに嵐山電鉄の踏切があり短い間隔で遮断機が下りる警報。網戸越しの路上を歩きながら交わす会話。緊急車両のサイレンなどで寝つくまで時間がかかった。

今朝6時、渡月橋まで照美さんが散歩に誘ってくれたが、履き慣れない靴のせいか痛風がうずきはじめたから、車で近所のドライブにしてもらった。

日中は橋いっぱに歩く観光客らしいが、早朝の渡月橋は地元の人がジョギングにウォーキングするぐらい。嵐山を背景に京都の風情を満喫できた。

9時から教会で母一年祭。霊殿に掲げた笑顔の遺影は、この日を喜んでいるように見えた。

教会の奥城は、金閣寺近くの公共墓地のなかにあった。ジリジリ暑い日射しのなか、上野先生(照美さん夫)は装束をつけ、心を込めたお祝詞を奏上された。納骨堂の鍵をあけて、母の遺骨はおさまった。責任を果たした実感がした。


歩いて金閣寺。時間は11時間ごろ。修学旅行、いろいろな肌の色と様々な言語の外国人。長蛇の列に入り自分の意思ではない歩みをしなければならない観光は残念。静かな観光は無理だとわかった。予約した金閣寺近くの食事処も、外見は落ちついたたたずまいでも、昼時の店内はザワザワ。それでも家族で美味しい御飯になった。

まだ観光の計画があったがお断りして京都駅に行き、駅前の京都タワーから市内を見おろした。


JRで相生まで移動。これから夕飯。明日は家内の家の墓参り。